【レースレポート】TGR 86/BRZレース2018 CLUBMANシリーズ Rd.9 鈴鹿
【10/27】 TOYOTA GAZOO RACING 86/BRZレース2018 CLUBMANシリーズ Rd.9 鈴鹿
レースレポート
2018シーズンも最終戦。JAF GP に組み込まれSF、WTCRと併催。
タイトなスケジュールの土曜日の予選/決勝で、ポールポジションからの念願の初優勝。
夕方決勝のためいつもより観客も多く注目が集まるレースを制した。
「86/BRZレース クラブマンシリーズ」Rd.9 鈴鹿
今シーズン参戦4大会目、開幕戦と同じ場所ということで、データを持って水曜日入りでスタート。
40台以上が一度に走る予選。位置取り、タイミング、戦略も大切なファクターであることも既にわかった。
前回の予選でグループ2位、決勝セカンドロウ4番手をゲットするもスタートのミスと
中団グループの混戦で受けたダメージにより上手く行かなかった悔しさを糧に
集団に巻き込まれない位置からもう一度スタートできるように、一発の速さと
そこからロングに入ってもタイムが安定するセットを作り逃げ切りパターンを目指す。
Day1:FP 土曜日決勝のため、いつもより1日早く水曜日に西パドック入。
初めて参戦した開幕戦に比べてセットのデータもあるため前回までのセットとの比較からスタート。
今回もWinmax様にご協力頂き、大島選手のブレーキに合わせたスペシャルなブレーキパッドをテスト。
1本目から、コンスタントに決勝ペースを刻みつつ、ダンロップタイヤの消耗を抑えた走り方を
よりコントローラブルにする足のセットを確認した。
Day2:FP 木曜、翌日の専有走行後は車両保管があるため、予選に向けたブレーキ作りと燃料量の最終チェック
2回のアタックを含めた予選セットの確認も行った。この時点でタイヤの消耗を抑えつつ、タイムをキープする
決勝のセット、特にリヤは良い。。が予選のFタイヤのグリップがある時のバランスをどうするか。
1番確認したかったアタック時に通常スポーツ走行枠のため後ろから来たターボの一般車両に1コーナーで割り込まれ失速。
1Lapアタック専用タイヤが、Usedタイヤに変わると同時に持ち込みタイヤの本数加減からテストも終了。
天気予報は、予選がウェット、決勝はドライ。1グループのためハーフウェットは避けられない・・が
逆にバランスは良いかもしれない。最後は内圧でバランスさせることで決定した。
この日は、油脂類でお世話になっているMoty's 様よりM様が来られ詳しく情報共有やセットについて
長い時間を割いて心強いサポートを賜った。
Day.3:FP(専有走行)P8 / 43台 BEST 2'33.739
エントリー88台のため2つにグループ分け。出走は43台
610号車 大島選手は1グループ。走行はこの1本のみでアタックも1度きり。
しっかりタイミングを見てスタートするも、残念ながらセクター1/2で引っかかり1~1.5秒をロス。
アタック後は、一度ピットイン。タイヤをチェックし、その後は練習で合計9Lapsで終了。
ベストタイムTOPとのギャップは約1.3秒。手の届かない位置では無いが全員が
タイムロスしている可能性があるので安心はできない。
そして、そのまま車検でECUも封印しクラブマンシリーズには珍しく車両保管で
翌朝を迎えることとなった。
Day.4:QF / FN 早朝6時に車両保管解除。8時の予選に向かって心配していた雨が止む。
ドライバーブリーフィングでは当日1番最初の走行のため、ウェットパッチの確認と
タイヤの熱入れをしっかりと行うようにアドバイスがあった。
前回と同じくダンロップタイヤの担当の方に話を伺い僅かにウェットよりのセットで挑む。
今回、大島選手はグループ1 奇しくも予選TOP10の常連がほぼ固まる事態に。
かなりの激戦が予想されたが、すでに路面はウェットのためタイヤの消耗も僅か、
そして、セッション途中の赤旗中断も予想して、最初から2アタック分の燃料を積込み飛び出した。
すると、ほぼ全車が並ぶ。運良く先頭近くで並んだ大島選手。
まず1回目のアタックでP1に入りクールダウン。
すると、路面状況が良くなる度に更新されP5まで落ちるが残り3分
4Lap目、セクター1 赤(全体TOP)/セクター2 赤/セクター3 赤 でセクター4 赤 P1!!
さらに、アタック後は残り1分半で 「Red Flag 赤旗」セッション終了。
続く2グループも上位2台のセカンドアタックで赤旗中断により結果
予選総合【1位 / 83台 】初のポールポジション。
== 決勝 ==
雨によるセッションの中断等、運も味方し上位の常連勢が中団からスタートする。
逃げ切りパターンの準備もできて、15時 Aレース 決勝スタート進行
岡山、韓国入れてスーパーFJで今シーズン7勝中の大島選手、
それでも40台フルグリッドの先頭に着くというのは格別だったかと思うが
今シーズン、86/BRZ Race 初参戦のチームにとっては初のポールポジション。
応援に訪れた、皆、場内モニターに映る姿からストレートに帰ってくるまで
誇らしげな笑顔で整列を見守った。
グリッドで、ホイールナットの増し締め、タイヤ内圧の最後の調整。
ロング(といっても30分ほどだが)のペースもセットも可能な限り
ベストを尽くしセットアップした。
あとは、ドライバーに託す。
決勝、シグナル消灯から
スタートは飛び出しに成功。
ペースは悪くないが、上位4台がぴったり離れず続く。
ベテラン選手が、揺さぶりを見せるごとにブレーキングで
ペースが乱れる。
すでにチャンピオンを決めたドライバーや前年度のチャンピオンを従え、
まさに後半にタイヤを持たせられるかが勝負の分かれ目。
3LAP目、ややセクター3が苦しい。
スプーン立ち上がりで後続が迫るが
その時、130Rでイエローフラッグが振られ助けられる。
つづいて、4LAP目もそのままイエローでバックストレートエンドは
パッシングができない、5LAP目 ついに130Rのイエローが消え勝負開始。
そのまま130Rを立ち上がると、シケインで3位チャンピオンが2位昨年チャンプにしかける。
2台のペースが落ちる。その間に大島は逃げ 1.3秒差。これで勝負が見えたかというところで
6LAP目 130Rで横転車両。その直後、S.C.導入。途中で 「Red Flag:赤旗」振られレースが終了。
フィニッシュラインを超えずに、そのままパークフェルメへ
5LAP目の順位でレースが成立。
待望の 優勝 【 1位 / 83台 】🏁
シリーズポイント 1位10P、ポールポジション 1P、完走 1P 獲得
この結果を持って、【ランキング 10位 】で2018シーズンを終了。
多くの幸運にも恵まれた1勝だが、最高の週末となった。
==
▶ドライバーズコメント
決勝の感想は?
スタートが決まったので、逃げ切れるかと思ったんですが、
トップ集団の中で一番ペースが遅かったんじゃないかと思うほどペースが上がらず
しんどかったので何とか初優勝を飾ることができて、本当にうれしいです。
2位の選手については?
普段ピットでは、気さくで優しい方なんですがコース上では、すごくプレッシャーがキツくて
相手にするとホント大変です。
気の抜けないレースを守りきったということですね?
また次も期待しています。
来年以降も、引き続きこの位置で走れるようにがんばります。
ここに至るまでにご支援賜った、スポンサー、サプライヤー、サポーター各位に御礼申し上げます。
また、クリーンなレースへ導いてくれた昨年チャンピオン、また今シーズン
ルーキードライバーへ温かい言葉をかけてくれたドライバーの方々へもこの場を借りて感謝申し上げます。
|
■大会概要 大会名:第17回 JAF鈴鹿グランプリ ■鈴鹿サーキット レビュー 10/27 Gr.1 予選 (アウトサイド) ■ TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Web Site |
■パートナーシップ
ネッツトヨタ京華株式会社 / Winmax : エムケーカシヤマ株式会社 /Moty's :オーエムシージャパン有限会社
Rays :株式会社レイズ/EXEDY : 株式会社エクセディ/ Battery Energy Drink :株式会社エビデンスラボ /
M&S cam : 有限会社スペックプランニング 敬称略順不同
↑CLICK
サポート企業各位、応援してくださった皆様ありがとうございました。
次回参戦は、2019年シリーズ となります。
上位入賞、優勝を狙いますので応援よろしくお願い致します。
Photo: K.suzuki / Satoru.E
Report : Satoru.E