【2016 Super耐久】レースレポート Rd.5 in 岡山国際
フル参戦1年生として始まった2016年シーズンも残すところ、あと2戦。
今回よりチーム名あらため「チーム ブラッドスポーツ」として再出発。
初戦から3戦目まで完走を落とし、4戦目 富士SW戦 9時間でようやく6位入賞。
ポイントランキングを11位で第5戦を迎えることになった。
昨年に比べ、ライバル達の目覚ましいスピードアップで全体のペースが上がり
フリー、予選を通じて「BLOOD SPORTS WM★Vitz」はスピードを上げる事ができず
クラス9位/13台 から決勝スタート。
他のチームが
ロング→ショート→ショート の2ストップ 1タイヤチェンジ の作戦で行くだろうとの想定で
アベレージ作戦として、
ショート→ロング→ショートの2ストップ 2タイヤチェンジをとり、
序盤の12-13周までのST-4に追いつかれるまでのタイムを稼ぎ、混雑を始めタイムが落ちるところから、
最初の給油まで ギリギリのショートスティントを作り、
残り2ストップともにニュータイヤにチェンジしてできるだけペースを下げない戦略が機能し、
また上位車両、数台のトラブルなどが重なり
昨年に引続き、岡山国際サーキットラウンドを 3位 表彰台で終える事ができた。
■大会概要 大会名:スーパー耐久シリーズ2016 第5戦 スーパー耐久レース in 岡山
開催地:岡山国際サーキット(一周:3,703km)
開催日:10/22~10/23(日) 来場者数:8,000人 (2日間)
■チーム ブラッドスポーツ
BLOOD SPORTS WM★Vitz
ドライバーラインナップ A 三木貴浩 B 板垣裕之 C 大西隆生
■岡山国際サーキット・レビュー
10/22(天気:曇り コース状況:ドライ)
予選50位/62台 ST5クラス 4位/13台
10/23(天気:曇り コース状況:ドライ)
決勝 ST5クラス 完走92周回: 3位/13台
【Day1】:公式練習
今回のフル参戦プロジェクトは、昨年の「チーム ブラッドスポーツ」のホームコースである
岡山国際サーキットへのスポット参戦から始まった。
そこから都合5戦消化、リタイヤ2回(周回未達1回)・予選ヒート落ち1回・完走2回と
完走率が50%を下回っており、なんとか残り2戦を完走し、プロジェクトの完走率を50%以上で終わらせたい。
昨年岡山ラウンドは天候に恵まれ、2位という結果であった。
しかし、前戦FSW9hまでには、新世代の車両であるライバル達の進化により
「BLOOD SPORTS WM★Vitz」はミドルグループでの戦いを強いられるており
今後も耐久レースという特性上、戦略、そしてその通りの実行力を含めてチーム力が試される。
1日目の練習走行では、すでに48秒台を記録するライバル達のレースアベレージを想定しながら
淡々とセットアップと燃費チェック、ドライバーの慣熟に努めた。
専有走行 3枠目 1'51.210 7位/11台出走(TOP 1'49.338 #69)
今回のCドライバーは 大西隆生 選手
現在、接戦の86/BRZレース プロクラスにて安定した成績を残し
かつてはGR Vitzレースにてチャンピオンの肩書を持つなどVitzに関しても
熟練の技術で、耐久レースのドライバーの役目を最大限に担いチームにとって
大きな加勢となった。
【Day2】:公式予選
やはり予想どおりの展開、3台のコースレコードを含む全体のレベルアップにより
昨年の1位タイムでも今年だと5位。
また、残念ながら前半戦からの熟成でタイヤライフ優先のセットアップにより
岡山では少し相性が悪く、昨年タイムを更新出来ず。
「チーム ブラッドスポーツ」は 9番手から決勝を迎える事になった。
TOTAL 3'42.538(A/B合算) ST5クラス 9位/Gr.2総合31位/35台
クラス上位
1. No.88 村上モータースMAZDAロードスターND : 3'37.571
2. No.69 BRP★J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT :3'38.032
3. No.19 BRP★J'S RACINGホンダカーズ三重北FIT :3'39.020
【Day3】:決勝レース
1Day 2レースの進行のため、St4/5クラスのGr2は8:35から決勝のスタート。
スタートドライバーは板垣選手。普段からスタンディングスタートに慣れているため
混乱の少ないローリング式は余裕を感じる運び。3時間後の11:35のゴールを目指すこととなった。
序盤は戦闘のST4クラス車両が追いついてくるまで頑張ってその後は、
無理せずにペースキープ。 一つ順位を落とすが狙ったとおり、奇策を狙った所以外
どのチームもルーティーンに入らないウチに最初のピットストップ。
板垣選手から、大西選手へ落ち着いて交代。
フレッシュタイヤへ交換と給油し、再びフルタンクから今度はロングスティントのオーダー。
ここからは、最低40LAP想定アベレージタイムをキープし、かつ
直接のライバルのピット作業の前後をプッシュしながらタイヤを持たせるという、
かなりの難しいドライブを期待どおり、大西選手は見事にやってのけた。
最後のスティントに向けてのピットインは、ライバル達の一度目のピットインの
タイミングを計算しその少し前を狙って入る事にし、予定より少し早く交代。
温存したタイヤライフを使い、最後の一周をもう一度プッシュして大西選手ピットインし
もう一度、タイヤ交換、給油。
2回目のピットストップもメカニック達の頑張りにより想定タイムより4秒短く、三木選手へ交代。
この時点で残り44分。 ここまで、予選上位チームに数台トラブル。
BLOOD SPORTS WM★Vitzは、7位でコースへ戻った。
ここから再びアンダーカット作戦。
1回タイヤ交換作戦をとっている上位チームとようやくペースが同等か少し縮まった状態に。
ドライバー三木選手はホームコース岡山国際で奮闘。
さすがに消耗したリヤタイヤに苦戦しながらも、52秒台中盤をキープして
他のチームと差を詰める。
そして、他のチームの2回目のピットストップが始まると
BLOOD SPORTS WM★Vitzはついに3位表彰台の位置まで上がった。
ラスト30分 4位との差は12.4秒 毎週コンマ6-7秒を追い上げてくる相手に
三木選手、上手くST4クラス車両を交わしなんとかペースを維持。
あと20分の時点で、タイム差が10秒ほどになったそのとき!
4位のチームがドライブスルーペナルティ。入れ替わった4位とのギャップは20.4秒にひろがった。
しかし、1LAPあたり1秒、相手が速く、まだ安心が出来ない。
最後のLAPあたりに激しく競り合うのでは!?・・・と心配していた最中のラスト13分
なんと、タイミングモニターに「セーフティーカーIN」
これでスタートが再開されれば、後続の1秒/LAP速い相手とギャップの無いまま
バトルになる可能性がある。
最後までそうした緊張と興奮を抱えたまま、まわりのチームもざわついていたが
そのままレースは再開されずにTIME OVER でゴール!
チームクルー全員が歓喜に湧いてお互いを称え合い喜んだ。
BLOOD SPORTS WM★Vitz はシーズン1年目、初の3位。
そして2回目の完走、チームとしては昨年に引続き、
再び表彰台へ上がる事ができた。
ラスト1戦を前に、プラン通りに完走し
かつ、目標よりも円滑にタイムを縮めてレースを運べた事でチーム力がUPしてきた証拠をみせた。
今回のように他の競争相手がトラブルで脱落するなか上手く生き残った先に
まだまだ、Vitzでも戦える余地が有ることが分かった一戦となった。
クラス上位
1. No.19 BRP★J'S RACINGホンダカーズ三重北FIT :93LAP
2. No.69 BRP★J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT :93LAP
3. No.11 BLOOD SPORTS WM★Vitz :92LAP
残りは、九州オートポリス ラウンドの1戦。
岡山ラウンド終了時点で、チームのポイントランキングは 10位
予選を含めたスピード勝負で言えば、まだ2つ上位に入れたはずですが
なんとか、もう一度上位に食い込み一つでもランキング上位を狙って頑張ります。
次回 スーパー耐久 Rd.6 in AUTOPOLIS も応援よろしくお願いします。
レースの写真は今回もFacebook 限定グループ
「BloodSports写真部」にてアップしています。
https://www.facebook.com/groups/672093709577270/
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